マイスタイルマスク
マスクはどこまで進化した?
ユニ・チャームのマスクの歴史
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で、咳やくしゃみのエチケットとして、日常的にマスクをつける人が増えてきました。今ではさまざまな種類のマスクが普及していますが、インフルエンザや花粉症など、マスクは疾病の流行や時代の変化とともに改良を重ねて発展してきた経緯があります。ユニ・チャームの代表的なマスクの歴史をご紹介します。
日本のマスクの歴史~インフルエンザや花粉症の流行で家庭に普及
日本のマスクの歴史は明治初期に始まります。主に工場の粉じんよけに利用され、真ちゅうの金網に布地をフィルタとして取りつけたものでした。1918年に「スペインかぜ」と呼ばれるインフルエンザが大流行すると、マスクは対策品として注目を集めるように。その後、マスクの改良が進み、金網をセルロイドに変えたものや皮革をフィルタにしたものなどが現れ、1950年には日本初のガーゼマスクが誕生しました。
不織布製プリーツ型の原型が日本で生産・販売されるようになったのは1973年です。1980年代から花粉症が流行したことで、一般家庭でのマスク普及に拍車がかかりました。
- 参考:一般社団法人日本衛生材料工業連合会「マスクの歴史」
2003年~機能性を重視した革命的マスク「ユニ・チャーム 超立体マスク」
2003年に発売された「ユニ・チャーム 超立体マスク」は、それまでのマスクの概念を一変させるものでした。ユニ・チャームでは医療用向けに、密閉性と快適性を実現する立体構造のマスクを開発していましたが、この密閉性と快適性が、年々増加する花粉症対策にうってつけだったのです。
一般向けマスクといえば平面のガーゼタイプが主流でしたが、これまでになかった形状と素材の不織布立体型マスクは、花粉症で悩む方を中心に大ヒット。同年に「花粉用」「かぜ用」の2タイプが発売され、高い遮断性とフィット性は多くの消費者から支持を受け、同シリーズとして子ども用、女性用などさまざまなラインナップを展開。一般家庭への不織布マスクの普及に大きく貢献することになりました。
2003年
超立体マスク 花粉
2008年
超立体マスク KIDS 高学年
2011年~従来のマスクの課題を克服した「超快適マスクプリーツタイプ」
2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)、2009年に新型インフルエンザの流行が相次ぎ、マスクを対策のためにつける人が増えました。そのような中、機能と見た目、つけ心地を追及して誕生したのが2011年の「超快適マスクプリーツタイプ」です。
従来のプリーツマスクでは、頬周りにすき間ができる、耳が痛くなる、といった課題がありました。そこで、4万人の顔データをもとにフィット性の高い構造を開発。ユニ・チャームのベビー用紙おむつに使う独自の伸縮素材を使うことで、長時間つけても耳の痛みが少なく、頬周りのすき間もつくらないプリーツタイプが実現したのです。
この超快適シリーズは超立体と性能も同等で、つけ心地の良さなども人気となり、その後女性用、ミント、子ども用などのラインナップも展開。現在は日本のマスク市場の中でも高いシェアを占めています。
2011年
超快適マスクプリーツタイプ
2014年
超快適マスク 女性用 ピンク
2017年~通年マスク派が待ち望んだ「超快適マスク 息ムレクリアタイプ」
マスクの使用が浸透するにつれ、花粉やかぜなどの対策だけでなく、エアコン対策や紫外線対策など、さまざまな用途で1年中マスクをつける人が増えました。季節を問わずマスクをつけることで、マスクのニーズは「耳が痛くならない」「つけ心地がよい」「息苦しくない」という従来の快適性に加え、「ムレない」というニーズが高まっていました。そうした声にこたえて2017年に誕生したのが「超快適マスク 息ムレクリアタイプ」(2018年発売開始)です。
ユニ・チャーム独自の技術で開発された「超息らくフィルタ」と「内側メッシュガーゼ」により、従来商品に比べて通気性の高さを実現。快適性を追求し、消費者のニーズをいち早くつかんだこの商品は、一時、生産が追いつかないほどの大ヒットになりました。
2018年
超快適マスク 息ムレクリア
2019年
超快適マスク 息ムレクリア BLACK
生活者のニーズにこたえ、ユニ・チャームのマスクは進化しています
ユニ・チャームのマスクは、生活者の利用実態やニーズに合わせて、改良し進化を重ねてきました。ユニ・チャームはこれからも独自の技術を開発し、高品質な商品開発に努めていきます。