1. ユニ・チャームマスク 超立体®マスクと超快適®マスク(プリーツタイプ)でかぜ・花粉・PM2.5対策を!
  2. 開発者インタビュー

開発者インタビュー~ユニ・チャームのマスクができるまで

一人ひとりの健康をやさしくサポートしたい。2003年に誕生したユニ・チャームのマスクは、変化するマスクへのニーズに応じて改良を重ね、1枚1枚の入念な品質管理工程を経て、皆さまのお手元に届けられています。マスクの開発秘話やこだわりをグローバル開発本部の開発担当者が語ります。

世の中のニーズにこたえた「超立体」と「超快適」

── ユニ・チャームの「超立体マスク」の発売開始は2003年です。立体型マスクが世に出たのは画期的だったそうですね。

はい。業務用メディカルマスクの技術を応用して、花粉専用マスクとして一般の方向けに開発されたのが「超立体」です。立体型マスクは、息がしやすい、話がしやすいと医師から好評でした。しかし、見た目が一般的ではないのでしばらく販売を見送り、形状をどう改善するか多くの試作品を作って検討しました。それでも機能面の完成度が高いことから、結局そのままの形状で発売することになりました。そのような経緯で発売後、当時の担当者が電車で超立体をつけている人を偶然見かけ、「花粉症で困っている人にとって、まずは『機能』が大切なんだ」と考えを改めたと聞いています。

── その後、プリーツ型の「超快適マスク」が開発されたのですね。どのような経緯だったのでしょう?

2009年に新型インフルエンザが世界的に流行し、日本では不織布マスクのニーズが高まっていました。「超立体」でもウイルスガードのマスクはありましたが、プリーツ型マスクはお客様の望まれるもう一つの形であることから、「超快適」の開発に至った経緯があります。特に大切だったのは、「すき間を作らない」装着感です。人の顔は大きさだけでなく、形もさまざまで性別や年齢によっても特徴があります。そうした特徴に広く対応するため、約4万人の顔データをもとに約500枚以上のマスクを試作し、2011年から発売されました。

── 500枚とはすごいですね。普段、マスク作りはどのように行われるのですか?

まずは、マスクの使用実態や環境の変化などからお客さまの求めるニーズを分析し、「耳が痛くなりにくい」などの特徴を設定します。そこで材料の選定を行いながら型紙を作り、カップの形や耳の形などを手作りで試作していきます。「超快適」の約500枚というのは、「超立体」で1,000枚以上を試作したナレッジがあったからでもあります。作っては装着してもらうというのを繰り返し、少しずつ角度や形を変えて現在の形状にたどりついています。

子どもの顔にもぴったりな「つけたくなるマスク」の工夫

── そう考えるとマスクのサイズは大切ですね。苦心されたことはありますか?

印象深いのが、2018年に発売した「超快適マスク 園児用と低学年用」マスクです。開発のきっかけは、保護者の方の「保育園児用のマスクはないだろうか」というお問い合わせでした。それまで、大人用や低学年用の顔サイズのデータは蓄積されていましたが、それより小さな園児用のデータはまったくありません。そこで、近隣の保育園にご協力いただいて、チーム総出で一人一人の寸法を測定させていただきました。

── 子どものマスクは、大人と違った配慮が必要ですね。

はい。実際に測ってみて、鼻のつけ根が低かったり耳がやわらかかったり、いろいろな発見がありましたね。大きすぎるとゆるくなり、小さすぎると耳が痛くなってマスクを嫌がってしまいます。園児(3-5歳児)、低学年(1-3年生)のそれぞれ8割がカバーできる寸法を設定し、お子さまがつけたくなるようなデザイン性にも配慮して、開発に2年半以上かかったでしょうか。

マスクの「快適なつけ心地」と「遮断性能」を両立するために

── マスクを開発する上で、特にこだわっていることを教えてください。

まずベースとして「すき間を作らない」ことが挙げられます。当社では「99%カットフィルタ」を搭載していますが、すき間があってはフィルタ性能を生かすことができません。また、マスクは顔につけるものですので、お客さまに快適に使っていただきたい。そのため、素材の面や形状にもこだわっています。例えば、耳かけの部分は耳が痛くなりにくいよう、弊社の紙おむつで使われる独自の技術を応用しています。やわらかく伸縮性のある幅広の耳かけで、耳への負担を減らすことができます。

── マスクは性能だけでなく、つけ心地がポイントなのですね。

はい。快適なつけ心地と遮断性能をどう両立させるかが、非常に難しい点かもしれません。そうした意味で、「超快適 息ムレクリアタイプ」は、夏向けとして2層構造にチャレンジしたマスクです。弊社の特許技術でもある高い通気性を持ったフィルタとガーゼを組み合わせることで、フィルタ性能がありながら他のマクスよりも蒸れにくい仕様になっています。息がしやすくても、ウイルス飛沫はしっかりカットする。軽いタッチ感を考えて耳かけ部分も変えています。

ユニ・チャームのマスク
こだわりポイント

1すき間を作らない装着感
鼻から頬周りまで包み込むようにフィットさせ、マスクの機能が生かせる構造に。
2耳が痛くなりにくい素材と設計
紙おむつの技術を応用した、やわらかく伸びる幅広の耳かけで負担を減らす。
3通気性とフィルタ性能の両立
「超快適 息ムレクリア」はガーゼと高い通気性を持ったフィルタの2層構造。
4肌に優しいつけ心地
「超快適」は表側と内側にシルクプロテインを配合し、なめらかなつけ心地に。

安心できる装着感と快適なつけ心地のマスクを届けたい

── ユニ・チャームのマスクにはファンも多いですね。最後に、今後のマスク作りへの想いを教えてください。

お客さまから「いろんなマスクを使ったけど、やっぱりユニ・チャームがいい」と言ってもらえると本当にうれしいですね。マスクを使う目的やシーンは多様化し、感染症や花粉対策以外にも、防寒のため、ノーメイクを隠すため、さまざまなニーズが生まれています。そうした1つ1つのニーズに対し、これまで以上にお客様のご期待にこたえられるよう、「安心できる装着感」と「快適なつけ心地」にこだわってマスクの改良や新商品の開発に取り組んでまいります。

マスクの品質管理について 〜良質な商品を安定してお届けするために〜

ユニ・チャームで作られたマスクは厳格な品質基準に則り、異物が混入していないか、成型に異常はないかなど、1枚1枚をカメラとセンサーを活用してチェックしています。生産工程においても定期的に検査を入れることで、商品の異変や予兆の早期発見に努めています。

新型コロナウイルスの影響でマスク不足が続く中、生産現場では24時間体制で通常の2倍の量のマスクを製造していました。この増産体制が実現できたのは、日頃から「必要な物を、必要なときに、最短でお客様にお届けする」という生産部門の責務を、ものづくりに関わるメンバー全員が意識し、行動した成果であると強く実感しています。

これからも、必要とされるお客様に良質な商品を届けたい。そのための安定供給と品質維持の体制を崩すことなく、さらなる向上に努めてまいります。

大山 倫章(おおやま ともあき)

ユニ・チャームプロダクツ(株)
グローバル生産本部 四国工場 中央製造所
製造1グループマネージャー