マスクはウイルス飛沫を
どう遮断する？ ユニ・チャームの開発担当者に聞きました

不織布とは文字どおり「織っていない布」のことで、繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布のことです。マスクは「医療用マスク」「産業用マスク」「家庭用マスク」の3 種類に分けることができ、不織布マスクは「医療用マスク」「家庭用マスク」で広く使われています。一般的に、外側の表面不織布、内側の肌に触れる不織布、中間に挟んだフィルタ機能を有する不織布で構成されます。

不織布マスクが遮断性に優れているのは、フィルタ機能を有する不織布がマスクの全面に入っているからです。この不織布は帯電加工されているものが多く、繊維の表面を局所的に「＋」と「－」に分極させています。これにより、不織布の網目だけでなく、静電気作用でウイルス飛沫を吸引し捕集することができるのです。

ユニ・チャームではマスクのフィルタ性能について、一般社団法人日本衛生材料工業連合会が発信している「衛生マスクの安全・衛生自主基準」に従って設計しています。定められた外部試験機関でフィルタ部の捕集効率試験を行っており、「99％カットフィルタ」とはウイルス飛沫（VFE）を99％カットできるフィルタを搭載していることを意味しています。

「全国マスク工業会・会員マーク」のついたマスクは先述の安全・衛生自主基準に則っていますので、安全なマスクを選ぶ目安になるでしょう。